ティラたんが8月19日に、3度目の肺水腫を発症するまでの経緯の続きです。
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8月12日以降、静かに落ち着いて過ごせていたティラたんでした。
私たちは、常に気をつけて呼吸数を数え、20~24回(1分間に)を確認していました。健康なワンちゃんは、だいたい15~20回までということなので、良好な状態ではありませんが、ティラたんにとっては安定範囲内で、アラートは35回以上と決めています。
しかし、乾いた咳(高音でケッケハッというような咳)が、少しずつ増えてきたように感じました。
【8月17日(月)】
どうしても咳が気になったので、かかりつけ動物病院へ行きました。
今度はまず、心電図をとりました。
ところがデータを見て、獣医は少し首をかしげていました。思ったより、心拍がゆるやかだということでした。ティラたんの心臓は肥大しているので、この状態ならもっと強く速いそうです。ただ、心拍のリズムに微妙な不安定さがあるらしく、何か引っかかるような表情もしていました。
つぎはエコー検査をしました。
腎臓や胆のう、膀胱や前立腺に異常がないかの確認でしたが、腫瘍化や肥大したものは見られませんでした。ただ、それぞれまったく問題がないわけではなく、将来的には治療の必要がでてくるけれど、今すぐの緊急性はないレベルとのことでした。
そして、最後はやはり咳の話に。
ティラたんはもともと気管が蛇行している上に、心臓が肥大してさらに気道が狭くなっています。それが、「ふだんの咳」の原因であることは理解していました。
しかし、この時期エアコンの冷気によって、体の血管が収縮して気管が狭くなること、乾燥した空気で気管が刺激を受けてしまうこと、なども考え合わせていかなくてはいけないということに。
とにかく、この時点では肺水腫を発症したときの「湿っぽい咳」ではなく、「乾いた咳」だったので、このまま様子を見ることになりました。
帰宅後のティラたんは、普段通りで、薬を飲み、食欲もあって、いつも通りの動きをしていました。
【8月18日(火)】
ところが深夜からまた、ティラたんの咳が増えました。横になって寝ていても、咳をしては座りこむを繰り返していました。アチャモが酸素吸入をしたりさすったりをし続け、朝になると落ち着いた様子になりました。
薬も飲み食欲もあり、トイレもいつも通りだったので、お盆休みを終えたアチャモは、浜松へもどっていきました。
この日のティラたんは、ほとんど静かに寝ていて、起きてもいつも通りの様子で過ごせていました。部屋中動き回り、庭へも行き、晩御飯も食べ、薬も飲み、トイレも普通でした。
しかし、夜になって寝室へ行くと咳が増えていきました。エアコンの風向を変えたり、加湿をしたりしましたが、変わりませんでした。
ティラたんは横になっても、咳がでてくると起きてじっと座り、おさまると横になり、を繰り返していました。
呼吸数は26~28回でしたが、過去の肺水腫のようにパウンティングのような呼吸でもありません。ティラたんの体調がいったいどういう状態なのか、夜が明けるまでずっと考えていました。
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【最初の肺水腫】2018年7月13日
【2度目の肺水腫】2020年4月1日
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ここで一旦区切らせていただきます。
つづきます。