ティラたんは心肥大だけでなく、年齢的に『気管支軟化症』でもあるため、ふだんから咳をよくします。明け方や暖かい部屋から寒い外へでたときはもちろん、「のび」の姿勢をしたあとや吠えたりしたあとは、ほぼ咳き込みます。
前回の肺水腫は『気管支軟化症』が、主な原因だと考えていました。
そして今回も、じわじわと咳の回数が増えていった感じがしました。明け方は咳き込んでじっと座っているようになり、かといって、しばらくすると横になってぐっすり寝ていました。日中は元気に動き回り、食欲もありトイレの状態も問題が見られなかったので、様子見るにとどまっていたチロクマでした。
ところが、1月30日の午前3時ごろ、咳がかなりひどくなったように思いました。しかし、呼吸数は24回~26回のまま朝は落ち着いていたので、動物病院へ行くかどうか思案していました。クルマで移動して病院へ行くだけで、ティラたんの心拍数や呼吸数が上がるためです。
そして、前日夜にもどったアチャモが外用事にでかけている間、午前9時ごろ家事をしていたチロクマがふと見ると、ティラたんがじっと座っていて背中が大きく上下しているように見えました。呼吸数を数えると、30回~36回になっていました。
あわてて動物病院へ行き、待合室で順番を待っていると呼吸数は40回にと増えました。すぐに受付スタッフの方に伝えると、ティラたんは酸素室へと運ばれていきました。
その後、レントゲン撮影をすると、やはり心臓は肥大していて、肺には「もや」がかかり、それも右肺は外側へ引っ張られたような形に。
獣医とレントゲンを見ながら、
「肺水腫ですね?」「肺水腫です」
ふたたびティラたんは午前10時には入院が決まり、強心剤および利尿剤の注射と酸素室で安静にしながら、排尿によって肺にたまった水をだす治療を行うことになりました。
ティラたんを病院に残し、一旦チロクマは帰宅しました。そして、夜には退院できる可能性に合わせ、ふたたび酸素室のレンタルをすることに。また今回もアチャモが大阪市内にあるテルコムまで、片道約40㎞ほどの距離を受取に行って戻り、リビングに設置しました。
そして、夕方までティラたんの容体の連絡を待つことになりました。
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ここで一旦区切らせていただきます。
つづきます。