ティラたんは今年3月28日に5度目となる肺水腫を発症し、回復してから約3ヶ月たちますが、おかげさまで今のところ「おおよそ」落ち着いて過ごせています。
「おおよそ」というのは、日や時間帯によって咳が多かったりぼんやりしていたり、食欲がなかったりお腹の具合が良くなかったり、という意味ですが、その都度対処すると数時間後には何事もなかったかのようになります。
とにかくそれは、現在の治療方法がティラたんにあっているからだと思います。
今の動物病院にかかるようになって4年になりますが、獣医の先生はいつもおだやかで丁寧な診察をしてくれます。紹介時はかなり優秀だと聞いていて、期待をしつつ獣医への不信感も引きずっていたので躊躇しましたが、その評判通りで常に精励な方だと思います。
なので、医学的な判断や治療方針は先生を信頼することにし、こちらは日々のティラたんの様子について、気づいたことや対処したことをなるべく正確に伝えるようにしています。
常に話し合い、必要な検査や投薬の変更などは積極的に行ってもらうようにし、わからないこと不安に思うことは念入りに質問します。かといって、飼い主としてできるだけのことをしながら、獣医学については素人という立場をわきまえるよう心がけています。
ティラたんの現在の治療について、下記にまとめてみました。
まず、
1.ティラたんの現在の病状について
「僧帽弁閉鎖不全症」からの心肥大で、病期のステージを5段階で考えると4に相当するようです。 他に「気管支軟化症」や「前立腺肥大」なども抱えていて、直接原因ではないものの、これらがきっかけで肺水腫へと進行した可能性はあると思います。
2.治療方法について
(1)薬の服用
「利尿剤(2種類)」「血管拡張剤(2種類)」「強心剤」 の5種類を、朝晩1回決まった時間に飲ませています。
服用の時間は、いつでもどこにいても厳守しています。
(2)酸素の吸入
投薬後や咳が多いときなどに適宜、酸素ハウスに入らせます。非常時は病院へ向かう直前まで入っていて、車内では酸素濃縮器からノズルで吸入しながら向かいます。
ティラたんの呼吸を助けて肺を休ませてあげることが目的で、心臓病を治しているわけではないことは理解しています。
(3)レントゲン撮影と利尿剤の注射
週に1度は動物病院で診察を受け、レントゲン撮影と利尿剤の注射をします。
心臓と肺の状態を確認し、服薬では足りない分を補うイメージです。これまでの治療の結果、今のところこの方法とペースが最善ということに。
しかし、そのあとも咳が治まらず肺の水が抜けきらない時は、連日になる場合もあります。
(4)定期的な血液検査
ティラたんの体調を見て、数カ月に1度は血液検査を行っています。
利尿剤を多く使用しているため、腎臓への影響は避けられません。『BUN(血中尿素窒素)』や「脱水」なども合わせて確認しています。
(5)その他気をつけていること
- 呼吸数(1分間に何回か/アラートは35回)
- 舌の色(白っぽくないか)
- 食事や飲水の量と回数(食欲はあるか)
- 排せつの回数と状態(便秘や下痢になっていないか)
- 睡眠時間と体勢(横になって眠れているか)
- 室温と湿度(室温は22℃前後/湿度は50%前後)
ティラたんの対症療法は内服薬の服用が基本で、あとは安静と酸素吸入を組み合わせた自宅療養です。
ティラたんには今後もおだやかに犬生を過ごさせたいし、1日でも長く私たちのそばにいてほしいと思っているので、とにかく「いかに肺水腫を発症させないか」ということを中心に必死で取り組んでいます。
今回はいつも励ましてくださる方々へ、ティラたんの現在の体調についてご報告したく綴らせていただきました。チロクマ家一同、心より深く感謝しています。
今日もティラたんはおだやかに過ごせています。
**************
【最初の肺水腫】2018年7月13日(当時11歳)
【2度目の肺水腫】2020年4月1日(当時12歳)
【3度目の肺水腫】2020年8月19日(当時13歳)
【4度目の肺水腫】2021年1月30日(当時13歳)
【5度目の肺水腫】2021年3月28日(当時13歳)
≪ 追記 ≫
肺水腫を発症後の余命は、対症療法だけだと平均で9ヶ月程度だそうです。
ティラたんはもうすぐ3年になります。
**************