ティラたんが今年3月28日に5度目の肺水腫を発症してから、まもなく5ヶ月になろうとしていますが、今日もおだやかにすごせています。
先日書かせていただいた「鎮咳剤」の件ですが、服用後ティラたんの「咳」は少し抑えられたように見えました。
しかし、ティラたんがこの「鎮咳剤」を嫌がり、飲ませようとすると顔をそむけて唸るように。かなり苦みを感じていたらしく警戒するようになり、もともと飲めていた薬まで飲ませにくくなってしまいました。
困った事態になったと思いましたが、基本の薬を飲まないのは大問題なので獣医と相談の上、1週間ほどで「鎮咳剤」は中止しました。
そこで、代わりに新たな「血管拡張剤」を追加することになりました。
新薬ではなく従来使用されていたものだそうですが、ティラたんは服用したことがない種類でした。試してみる価値はあるということになり、7月16日から追加で服用しはじめました。
これでティラたんは現在、「利尿剤(2種類)」「血管拡張剤(3種類)」「強心剤」の6種類の薬を毎朝晩飲んでいます。
すると、薬自体は問題なく飲むようになりました。
服用を開始してすぐは顕著な効果は見られず、落ち着いている状態の一方で、お腹の調子が悪い時があったり、食欲がなかったり、咳がとても多くなったり、じっと座り込んでいたり、いつも通り波のある状態が続きました。
ところが10日ほどたつと、明らかに咳が減っているように見えました。
もちろんその間も動物病院へは行き、適宜診察を受けています。7月中は7回もレントゲン撮影と利尿剤注射をしました。
次第にお腹の調子もよく、食欲もあり、庭へも軽々と散歩に行き、咳をせず静かに長時間寝るようになりました。
日に日にティラたんの動きは軽快になり、とうとう8月9日の深夜から明け方、アチャモによると寝室のあちこちを駆け回っていたそうです。
朝になり知らされたチロクマが見守っていると、ティラたんはあちこち「機敏」に走り回り、ステップを駆けあがり、すばやいターンをしてリビングから廊下へ走って行きました。それはまるで3、4年若返ったような動きでした。
ただただ驚いて見ていましたが、まもなくその元気すぎる様子に不安になりました。
認知機能などの心配もしましたが、呼びかけると普通に止まり、呼ぶと寄ってきたりうながすと座っていました。走った後に咳き込むのではないか、呼吸が速くなり倒れこむのではないかと構えていましたが、そんなことは一切なく、何事もなかったかのように普通に過ごしていました。
ティラたんが元気いっぱいなことは、本来なら喜ばしいことですが、病状を考えると理解できず、何ともいえない気持ちをを抱えたまま、翌日動物病院へ診察に行きました。
獣医に事の次第を伝え、いつも通りレントゲン撮影をしました。
すると、肺の水がほぼ見当たらないという説明が。久しぶりに輪郭のぼやけていない、くっきりとした心臓の画像を見ました。
しかし、昨年の画像と比べると心臓は肥大していて、進行の状況が見て取れました。
ともかくかなり水が抜けたためにティラたんは呼吸が楽になり、動き回れたのではないかという所見に。追加の薬は今のところティラたんに合っているということで、このまま服用していくことになりました。
なぜ今回ティラたんが機敏に動き回れたかの説明はつきませんが、咳は減ったまま今日現在もおだやかに過ごせています。
疑念と不安はありますが、ティラたんが元気でいてくれることをポジティブにとらえ、この状態を1日でも長く継続できるよう、今後とも尽力していくチロクマです。