ティラたんの病状と現在の治療方法について【2021/06/19記事を更新】

f:id:tirokumake:20210917082310j:plain

チロクマ家の家長であるティラたんは、今年14歳になりました。

3歳の時に診断された「僧帽弁閉鎖不全症」からの心肥大のため、これまで「肺水腫」を5度も発症しましたが、そのたびに適切な治療を受けて無事回復し、今日現在もおだやかに過ごせています。

f:id:tirokumake:20210917182702j:plain

その治療方法について今年初夏に1度まとめましたが、その後投薬の変更や追加などありましたので、追記更新させていただきます。

≪以前の記事≫

まず、

1.ティラたんの現在の病状について

「僧帽弁閉鎖不全症」からの心肥大で、病期のステージを5段階で考えると「4(*)」に相当するようです。 他に「気管支軟化症」や「前立腺肥大」なども抱えていて、直接原因ではないものの、これらがきっかけで肺水腫へと進行した可能性はあると思います。 

f:id:tirokumake:20210618192013p:plain

*後日獣医に聞いたところ、この記事を書いた時点よりもずっと前に、ティラたんはすでにステージ「5」になっていたそうです。確認していなかったため、わたしの認識がアップデートされていませんでした。(2021.11.15追記)

2.治療方法について

(1)薬の服用

「利尿剤(2種類)」「血管拡張剤(3種類)」「強心剤」 の種類を、朝晩1回決まった時間に飲ませています。

f:id:tirokumake:20210831195800j:plain

また、お腹の調子が悪い時は「整腸剤」と「下痢止め」も追加します。

f:id:tirokumake:20210907213037j:plain

なので、合計種類になるときもあります。

f:id:tirokumake:20210811070548j:plain

また、服用の時間はいつでもどこにいても厳守しています。

(2)酸素の吸入

投薬後や咳が多いときなどを中心に、適宜酸素を吸入します。

テルコムの『酸素ハウス』をレンタルしていて、リビングに設置しています。

f:id:tirokumake:20210917211117j:plain

また、『酸素発生器エムワンオーツーサイレント』を購入していて、持ち運びでき車の中でも動かせるため、どこでも持参して使用しています。

f:id:tirokumake:20200408092748j:plain

非常時は病院へ向かう直前まで『酸素ハウス』に入っていて、移動の車内では『酸素発生器』でノズル吸入しながら向かいます。

f:id:tirokumake:20210208063257j:plain

f:id:tirokumake:20210208064702j:plain

あくまでもティラたんの呼吸を助けて肺を休ませてあげることが目的で、頻繁に行っても長時間でも問題ないようです。もちろん、心臓病を治しているわけではないことは理解しています。

(3)レントゲン撮影と利尿剤の注射

週に1度以上は動物病院で診察を受け、レントゲン撮影と利尿剤の注射をします。

心臓と肺の状態を確認し、服薬では足りない分を補うイメージです。これまでの治療の結果、今のところこの方法とペースが最善ということに。

しかし、そのあとも咳が治まらず肺の水が抜けきらない時は、連日になる場合もあります。

また、下痢が長引く時は「下痢止め」の注射も追加します。

(4)定期的な血液検査

 ティラたんの体調を見て、数カ月に1度は血液検査を行っています。

利尿剤を多く使用しているため、腎臓への影響は避けられません。『BUN(血中尿素窒素)』や「脱水」なども合わせて確認しています。

(5)その他気をつけていること

  • 呼吸数(1分間に何回か/アラートは35回)
  • 咳の頻度と種類(タイミング/高音か湿っぽいか)
  • 舌の色(白っぽくないか)
  • 食事や飲水の量と回数(食欲はあるか)
  • 排せつの回数と状態(便秘や下痢になっていないか)
  • 睡眠時間と体勢(横になって眠れているか)
  • 室温と湿度(室温は22℃前後/湿度は50%前後)

ティラたんの対症療法は内服薬の服用が基本で、あとは安静と酸素吸入を組み合わせた自宅療養です。

できるかぎり今後もおだやかに犬生を過ごさせたいし、1日でも長く私たちのそばにいてほしいと思っているので、とにかく「いかに肺水腫を発症させないか」ということを中心に必死で取り組んでいます。

f:id:tirokumake:20210918093450j:plain

最近、大切な友人のワンちゃんも、ティラと同じ病と闘っているということを知りました。同じような年齢のため外科的治療は行わず、内服薬の治療でがんばっているとのことで、病気についてお互いの情報交換をしています。

また、犬の「僧帽弁閉鎖不全症」や「心肥大」や「肺水腫」などのキーワードで、わが家のブログにたどりついてくださる方がいらっしゃいます。そのたびに、同じ病のご家族ワンちゃんがいらっしゃるんだと想像し、心がぎゅっとなります。

肺水腫を発症後の余命は、対症療法だけだと平均で9ヶ月程度だそうです。

ティラたんは、最初の発症から3年2ヶ月が過ぎました。

このことがエールになるかどうかわかりませんが、病と闘うすべてのワンちゃんへ、少しでも早く症状が治まりますようにと、絶対に元気になりますようにと強く願っています。

そして、チロクマ家をいつも励ましてくださる皆様へ、心より深く感謝しています。

おかげさまで、今日もティラたんはおだやかに過ごせています。

f:id:tirokumake:20210918095058j:plain



**************

【最初の肺水腫】2018年7月13日(当時11歳)

【2度目の肺水腫】2020年4月1日(当時12歳)

【3度目の肺水腫】2020年8月19日(当時13歳)

【4度目の肺水腫】2021年1月30日(当時13歳)

【5度目の肺水腫】2021年3月28日(当時13歳)